インコ

ここを見ていたら懐かしい気分になりました。

小学校から中学校まで約8年間飼っていたキボウシインコ
遠洋漁業関連の仕事の父親が北アフリカ(あれ?中米のグァテマラかな?いまいち記憶が老人力)からもらってきたピーコ。そのときはヒナで、大きさは小さなハトくらいでした。

見る間に大きくなって、成鳥になった時は、羽を広げると1mくらい、体長も尻尾まで30cmくらい。コンゴウインコの尻尾を短くしたような感じでした。

りりさんが書いてるように硬い実を器用にバリバリと割って食べます。

とても利口で、ストッパー付きの鳥カゴのドア(天井と前扉両方)をクチバシで器用に開けて自分で出てきて外で遊び、新聞や雑誌、カーテンをバリバリと食い破ってました。一度、コタツのコードをバリバリやって火花が散ってびっくりしていました(後で修理しましたが)。


出したくないときは針金で固定していましたよ。近くに人がいると「だせーだせー!」とばかりに鳥かごの天井にぶらさがってたものです。あと外に出るとこれまた大きな大きな落し物をするのでこれの掃除が大変でした。見逃して踏んだりすると靴下は速攻洗濯です。


父親に特に慣れていて、帰ってくるとうれしそうに騒ぎました。
耳の後ろを掻いてやると羽を立てて気持ちよさそうに目を閉じてました。やめると「もっとやれ」と人の指のところに頭を持ってきます。あと良くかみつきます。かみつくというか、くわえるという感じでしょうか。痛くないんだけどね。痛いときは大声で怒るとすぐにやめてバツの悪そうな仕草をして、小声で「ピーコチャン」と言ってました。


物真似も得意。特に一日中そばにいる母親の声を真似ます。呼び鈴が鳴ると母親の声で「ハーイ」、一人(一羽)の時も母親の声で「ケラケラケラ(笑い声)」。近所の人が「あら、奥さんいないのにおかしいわね」と言っていたくらいです。あとは、「オハヨー」、「コンバンワ」、「コンニチワ」、「ピーコチャン(自分のこと)」も得意でした。これは昼夜関係なかったです(笑)
歌は「ポッポッポー、ハトポッポー、マーメ♪」まで歌えました(笑)


大きな鳥のせいか、一階の我が家のベランダに鳥かごを出していても近所の猫は寄り付いてきませんでした。(文鳥セキセイインコはごっそり被害にあいました)


手乗りというよりは腕乗り、肩乗りという感じでした。飛ぶのが苦手で歩くばかり、こっちが立ってるとズボンをよじ登ってきます。爪が長く、クチバシで皮膚ごと服を掴むので結構これが痛かったです。鳥かごの近くに座ってるとまず鳥かごをよじ登ってから移ってきます。

羽は切りませんでしたが、肩に乗せたまま外に出ても飛びません。手に持って宙に投げると50mくらいは飛んですぐに着陸。滑空という感じで飛翔はしませんでした。自分のことをトリとは思ってなかったのかも。


食べ物は何でも食べてました。ちょっと大きなものは片足で立って、器用に片足で持って食べてました。パンとか果物とか。肩に乗せたまま食事をすると口元に寄ってきて「よこせ」とばかりに唇に噛み付いてきます(こういうときはぜんぜん痛くないです)。


残念ながら8年ほどで最後は止まり木につかまっていられず鳥かごの下にうずくまったまま逝ってしまいました。近くの林に埋めたときには涙が止まりませんでした。


そういうことで大きなインコは恐怖感はありません。トリ屋(飲み屋ではない)さんに行くと大抵大きなコンゴウインコがいますが、そういう看板トリは慣れているので耳(目の後ろ)に指を持っていくと羽を立てて目を細めます。トリ屋によっては「危ないので触らないで」といいます。そりゃそうですよね。怪我して訴えられたら大変です。こっちとすれば咬まれても訴えないから触らせてという感じなのですが。そういう意味でりりさんが羨ましかったですよ。


インコは長生きです。ピーコは10年生きませんでしたが、その後実家で飼ったコザクラインコは18年生きましたし、妹の結婚(じゃなくて引越し祝いかな)お祝いにあげたルリコシボタンインコも15年は生きたはず。

結婚の時に買ったオカメインコのチャオさんが10年少々生きました。この子は私が外出から帰ってきて、玄関の外、数mのところに近づいたくらいから「プイヨ!プイヨ!」と騒いでいたそうです。なんでわかるんだろうと夫婦して不思議に思っていました。

今は3匹飼っているので犬も猫もトリも飼っていません(笑) 長くなっちゃったな。